Windowsのコマンドに「Tree」コマンドがあるのご存知でしょうか。
このコマンドはフォルダやファイルの一覧を出力できるのです。
使用頻度はあまりないコマンドとはなりますが、使えるシーンはあるんですよ。
- ドキュメント作成でフォルダやファイル一覧を作る
- フォルダ構成(ディレクトリ構成)を調べる
特にドキュメントの中に「ファイル一覧」みたいなのがあった場合、1つ1つエクスプローラーからコピーしたりするのは面倒じゃないですか。
Treeコマンドはテキストでも出力できますから、ドキュメント作りなどに役に立つことがあるので覚えておいて損はありません!
Treeコマンド(構文)
早速Treeコマンド(Tree.exe)を使っていきましょう。
tree [ドライブパス] [/F][/A]
こんな感じで使います。
パラメーターは少ないので覚えやすいはず。
パラメーター | 意味 |
/F | 各フォルダーのファイル名を表示します。 |
/A | 拡張文字ではなく、ASCII 文字で表示します。 |
パラメーターを付加しない場合はフォルダの構造しか出てこないことに注意。
/F を使用することが多いと思います。
Treeコマンド(フォルダ+ファイルの一覧を出力)
では実際にコマンドプロンプトを立ち上げて使ってみましょう。
フォルダパスは自分の環境に合わせて変えてください。(例はC:¥tempにフォルダやファイルを作って実行しています。)
tree /F c:¥temp
と打ったらEnterを押すと実行されます。
フォルダー パスの一覧 ボリューム シリアル番号は 0000008A B8AA:3A3F です C:¥TEMP │ 20180408_02セッション数カウント監視.txt │ 2018062001.txt │ 21080620.txt │ abc.txt │ FileFold.vbs │ kekka.txt │ tree.txt │ ├─kawa │ 2018062001.txt │ 21080620.txt │ abc.txt │ └─yama 2018062001.txt 21080620.txt abc.txt
と、フォルダやファイルの構造がツリー形式で表示されるのです。
フォルダ(ディレクトリ)位置によってはサブフォルダの情報も表示されるのがポイント。
これらをコピーすれば、フォルダやファイル一覧として使えますよね。
Treeコマンド(フォルダ一覧を出力)
次はファイル一覧ではなく、フォルダ(ディレクトリ)一覧を出力する方法です。
フォルダパスは自分の環境に合わせて変えてください。(例はC:¥tempにフォルダやファイルを作って実行しています。)
tree c:¥temp
先ほどとは違い「/F」のパラメータがない状態です。
実行結果は以下です。
フォルダー パスの一覧 ボリューム シリアル番号は 0000008A B8AA:3A3F です C:¥TEMP │ ├─kawa │ └─yama
と、フォルダ(ディレクトリ)構造がツリー形式で表示されます。
Treeコマンドで出力した結果をファイルで出力する
今まではTreeコマンドの実行方法をご案内しましたが、このままですと、プロンプトに出力された内容を手動でコピーしないと使えないですよね。
情報が少なければ手動のコピーでも良いですが、フォルダが数千もあったらコピーは実に不効率。
そこで、出力結果をファイルに出力する方法もご紹介。
簡単だからすぐに覚えられますよ!
tree /F c:¥temp > c:¥test¥tree-kekka.txt
関連記事:コマンドプロンプトやバッチで実行結果をファイルに出力する簡単な方法
はい、以前の記事で紹介した、「>」や「>>」を使うんです。
「>」はファイル上書きで、「>>」はファイル追記の動きとなります。
上記はc:¥test¥tree-kekka.txt にTreeコマンドの結果が出力されます。
やってみてください。
まとめ
Treeコマンドはパラメータ少ないですし、簡単ですよね。
使うシーンはだいぶ限られるとは思いますが、仕様書などのドキュメント作りに貢献できる可能性があるので作業効率が上がります。
使う機会があればぜひ!